2023/05/29
慢性鼻炎という病名を聞いたことは有りますか？
あまり無いですよね。
主に、学校健診や健康診断などで使われる言葉です。
炎症疾患には急性と慢性に分けられることが多いのです。簡単に言いますと、急性は発症してすぐ、慢性はかなり長く続いている場合に言います。例えば、副鼻腔炎ならば3カ月以内ならば急性、それ以上ならば慢性と言います。急性ならば慢性に比べて改善しやすく、慢性ならば鼻茸などができて治療に時間がかかり、手術も必要になることも有ります。
健康診断で、慢性鼻炎と言われた場合には、急性鼻炎以外と考えて頂けると分かりやすいです。急性鼻炎は主に風邪に伴う鼻の炎症です。慢性鼻炎はそれ以外の鼻炎で、その中にはアレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、薬剤性鼻炎、カビによる鼻炎、腫瘍に伴う鼻炎など色々とあります。
健康診断では、多数の人を短期間でみる必要があり、検査も出来ませんので、診断がはっきりと付けられないことがあるのです。
つまり慢性鼻炎と言われたら、風邪では無くて、医院でハッキリとした病名を付けてもらう必要があり、治療をされた方がいいですよ、ということです。