横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.117】夏にふらふらする ふわふわっとする

まずは、私自身の経験です。
先週数日間、起床時に、ふわふわっとして、体のバランスを崩して、倒れそうになりました。

夏にはこのようなめまいを訴えて来院される患者さんが増えてきます。このような症状は、脳や内耳に充分な血液がいかないためにおこります。大抵は脱水です。

立ちくらみは、通常寒い季節に血流が悪くなり、低血圧の方に多く見られます。急に立ち上がった時に、脳に充分な血液が届かずに、ふわっとして、目の前が真っ白になり、倒れそうになります。

暑い季節でも同様のことが起こり得ます。これは、たくさんの汗をかいて、脱水になり、そのため血の量が減ってしまうためです。

原因として多いものを挙げていきます。

暑いと、冷たいビールなどアルコールをたくさん飲んでしまう。アルコールは利尿作用があり、尿が増え、脱水になりやすくなります。

たくさん汗をかく人は、水分の摂取が相対的に不足しやすいのです。スポーツをされる方以外にも、更年期の方や体温が高めの方に多く見られます。化粧や日焼け止めで、汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもりやすくなることもあります。

暑いと睡眠の質が悪くなるため、睡眠不足で疲労が溜まってくる。

エアコンを使う方は、温度差による自律神経の乱れがおきやすい。特に温度差が10°以上ある場所を行ったり来たりすると、自律神経の乱れは必発。
エアコンを使う時には、冷えすぎや乾燥に注意。特に寝る直前には、温度をやや高めにして下さい。

食欲の低下による、栄養バランスが崩れたり、体重の低下。冷たいものを食べたり、飲んだりし過ぎて、胃腸を崩す。特に腸は体の免疫で最も大切な臓器の1つのため、下痢で免疫力が低下して、脱水が急に進行します。

逆に、運動不足や外出制限のため、体を動かさずに体力の低下。

夏風邪の合併。

暑いのが苦手な人はストレスを溜めやすい。

私の場合は、暑いため、会合時にビールを飲む量が増え、帰宅後にシャワーを浴び、すぐに寝てしまったのが原因でした。私は暑さには強いため、自宅ではクーラーや扇風機を滅多には使いません。ですから、寝ている時に汗をたくさんかき、尿もたくさん出ていました。完全に脱水でした。

アルコールを摂取する時には、一緒に水や茶などの水分を充分に飲んで、室温にも注意して下さい。

年々、夏の暑さが厳しくなっており、室内の方がむしろ熱中症になる人が増えてきています。その前兆として、この様なめまいがありますので、ご注意下さい。