2023/09/07
今年の夏は、暑い日が観測史上特に多かった、と気象庁から発表されました。そこで、秋花粉が例年よりも大量に飛ぶ可能性が高くなります。
秋花粉で花粉症として問題になるのは、ブタクサやヨモギなどの雑草です。今年は暑く、天気が良い日が多かったため、雑草が成長し、花粉をたくさん付けています。
秋花粉は主に8月下旬から11月にかけ飛散します。当院にも秋花粉症の患者さんが増えてきました。
空き地、公園、川の側、グランド、学校、崖、畑が特に雑草が多く、要注意です。
症状としてはスギ花粉症とほぼ同様の症状である、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒みです。
この季節は喘息発作が起こりやすい時期でもあり、咳が特に出やすいのが特徴です。
小児期に周囲に雑草や畑が多い所で育ったり、外でスポーツをしていた人は、既に秋花粉の抗体がある人が多く、秋花粉症になりやすいのです。都会に転居してから、排気ガスやストレスが加わり、初めて発症する方もいます。
秋花粉の特徴としては、遠くまでは飛びません。せいぜい20mくらい。ですから、雑草の多い所に出来るだけ近づかないようにすれば、かなり症状が軽減されるはずです。
犬やネコは、雑草の生えている中に入り込みますので、毛にたくさんの花粉が付いてしまいます。室内で飼っている場合は、帰宅してから、しっかりとブラッシングし、洗って下さい。
秋花粉症が疑われたら、耳鼻咽喉科などの医療機関を受診し、アレルギー検査を受け、治療を開始しましょう。