横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.153】畳とダニアレルギー 畳には子供は寝かせない

和室には畳が欠かせません。そのため、日本人には畳が好きな人が多いです。しかし、畳の管理を適切に行わないと、いつの間にかダニが付いてしまい、ダニアレルギーになる人も多いので注意が必要です。

その理由をあげていきます。
①日本の住宅は機密性の高い部屋が増えている。
②畳屋さんが少なくなったので、畳を交換せず、古い。
③畳の乾燥のため天日干しが必要だが、充分なスペースがない。

④畳の上に箪笥やベッドなど重い家具がのっていて、掃除が行き届かない。
⑥マンションやアパートなどの賃貸の場合は改装が難しい。

ダニアレルギーは3歳まで約70%が発症し、小学生までで、約90%以上の方が発症します。スギ花粉症は、小学生から20代にかけて徐々に発症することと違いがあります。
(参考:福井大学耳鼻咽喉科の藤枝教授の講演会)

また、ダニアレルギーはハウスダストアレルギーが合併しますし、スギ花粉などの花粉症が出現しやすくなります。小児喘息の原因はほぼダニかハウスダストアレルギーですから、喘息も合併するようになります。更にアトピー性皮膚炎や食物アレルギーも出やすくなってしまいます。

ですから、特に、小学生までの子には、畳の部屋を寝室や子供の部屋にしないことをお勧めします。そして、寝室を変えた時には、必ず布団やマットも交換して下さい。ダニを移動させてしまうからです。更に、ダニに効果のある布団、マット、布団カバー、枕にすると、より効果的です。