横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.162】急性中耳炎にならないためには

下の図のように、鼓膜のすぐ奥の部分が中耳です。耳の真ん中という意味です。中耳は、細い耳管と言う管で鼻の一番後ろと繋がっています。鼻水の菌が中耳に入ることが、中耳炎の主な原因です。



中耳炎の好発年齢は小学生に入る前です。体重が30kgを超えると、ほとんど中耳炎にはならなくなります。これは、小さな子供は鼻水を上手にかめない(鼻水を前に出せない)ため、鼻水が後方に流れ(後鼻漏)、耳管から中耳に入り込んでしまうのです。ですから、鼻を片方ずつ押さえ、しっかりとかませることが一番大切です。難しいようならば、親が鼻を吸ってあげて下さい。または、耳鼻咽喉科でしっかりと鼻を吸ってもらい、ネブライザーや薬をもらいましょう。

一方、大人は鼻を強くかみすぎて、鼻水が耳管から中耳に入りこむことが大半です。鼻をかむ時に、ブーと音がするくらい強くかんでしまい、鼻の奥から中耳へ、空気と一緒に鼻水や細菌が入りこんでしまうことがあるのです。ですから、鼻をかむ時には、鼻を片方ずつ押さえ、耳に響かないくらいの強さでかむようにして下さい。

最後に結論です。

小児は鼻をしっかりとかむ。

大人は逆に強く鼻をかまない。

小児と大人の注意点が逆になるところが、面白いところです。