横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.184】ジムでのスタジオレッスンは音楽がうるさ過ぎ

先日、久しぶりにスポーツジムのバイクレッスンに参加しました。このレッスンは、約20人が、インストラクターと一緒に、室内で、30分間から45分間自転車をこぎ続ける有酸素運動です。人気のあるレッスンで、気分転換にもなります。



でも、同時にかかる激しい音楽が少し気になりました。気持ちを盛り上げるつもりでしょうが、あまりにも音が大き過ぎるのです。時には耳が痛くなるほどでした。このようなジムのレッスンを毎日のように、何レッスンも参加している人もいるはずです。そんな人は難聴になるリスクが高くなる可能性があります。



一般的に「騒音性難聴」とは、85デシベル(dB)以上の大きな音を長時間、長期間に渡って聴き続けることが原因です。また、大きな音になればなるほど、聴く時間が短かくても難聴になるリスクは高まります。そのため、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、注意喚起をしています。同学会のホームページも参考にして下さい。



WHOでは、定める1日あたりの音圧レベルの許容基準を公開しています。ジムでのレッスンでかけている音楽の音量は、コンサート会場とほぼ同じである、と考えると、音圧レベルは110dbSPLで、一日あたりの許容範囲はわずか28秒というから、驚きです。



内耳にある有毛細胞は、大き過ぎる音を聞くと、壊れ、再生することはありません。再生するための研究は続けられていますが、まだまだ実用化するまでにはかなりの時間がかかりそうです。



そこで、日頃から大き過ぎる音を聞かないようにすることが極めて大切なのです。ジムでかける音楽の音量も考慮してもらいたいものです。