2024/10/08
今日、スイミングスクールに通ってから鼻が悪くなる、という子供が2人来ました。
私も子供の頃に、厳しい指導で有名なスイミングクラブに通っていました。長時間泳ぎ続け、なかなか休ませてもらえませんでした。その結果、体力はかなりつきました。でも、重症の副鼻腔炎になってしまい、近所の耳鼻咽喉科に通う必要がありました。
副鼻腔炎とは?
以前は蓄膿症と言われ、鼻の奥の副鼻腔に細菌感染により黄色の鼻水が出て、しつこい鼻づまりが起こります。集中力がなくなり、頭痛、嗅覚障害、睡眠の質が悪くなるなどの症状が出ることもあります。
私の場合には、その全てがあり、かなりの重症の副鼻腔炎だったと予想されます。どんなに通院しても治らず、近所の大学病院を受診しても治りませんでした。
ところが、スイミングクラブを止めたとたん、1年以内に自然に治ってしてしまったのです。原因は水泳だったのです。
水泳は副鼻腔炎だけでなく、アレルギー性鼻炎でも症状が悪化することが知られています。
その鼻の症状の悪化因子として温水プール内外の温度差、塩素系消毒剤およびその化合物、プール水の浸透圧などのプール内外の環境因子を挙げられています。(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報2024年7月)
鼻の病気が辛くて、水泳をやっている方は、一度水泳を休まれることもお勧めします。