横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.198】早く眠れるようにするには

今回は少しホットするお話。

ナマケモノの写真

 

この写真の動物は何か分かりますか?

これは、沖縄のDMMかりゆし水族館で見たナマケモノです。野生のナマケモノはジャガーなどの天敵に襲われないために、ジャングルの高い木の上に住んでいます。動くと目立つため、1日の大半を木の上でじっとしてほとんど動きません。

ところが、この動物園では、ナマケモノは無造作に床で寝ています。

動物園では天敵に襲われる心配はないため、木の上にいる必要はないのです。そのため、より楽な床に寝ころんで寝ています。人から見られたり、写真を撮られても、気にしません。

最近では寝るのが苦手な人が少なくありません。睡眠薬に頼っている方もおられます。注意すべきは、大抵の睡眠薬には習慣性があり、なかなか止められなくなってしまうことです。

このナマケモノのように安心できれば、すぐに寝られそうです。

私が寝る前に実行していることを説明したいと思います。それは寝床では、今の瞬間に感じたことしか考えないこと。

睡眠は頭を休めること。ですからボーとしないといけません。寝る時間が近づいてきたら、部屋の電気を暗くしていき、必要な場所だけにしていきます。スマホを使うことは最低限にします。

ベッドの中では、今日の反省会をしないで下さい。明日の予定も確認しないようにします。つまり過去や未来は考えない。過去や未来は考え始めたらばキリがないので、どんどん頭が冴えていってしまうのです。どんなに忙しくても、ストレスを抱えていてもです。それは、明日に回しましょう。

そして、今の感覚だけに集中します。寝る時は目を閉じ、何も食べませんから、視力と味覚は働きません。それ以外の五感感覚である聴覚、皮膚の触覚、嗅覚に集中します。聴覚では、外の車や風の音、換気扇やエアコンなどの音、時計の音、寝やすくなる睡眠音楽を小さな音でかけるのもよいでしょう。嗅覚では、気持ちが落ち着くアロマなどを使ってもいいでしょう。皮膚の感覚は、布団の柔らかい感触や暖かさや室温や湿度。繰り返しますが、大切なことは、今瞬間に感じていること以外は考えないこと。そうすると、いつのまにか寝てしまいます。

他には、適度な運動をして、体を疲れるようにする。

寝なくては、と考えないこと。しなければいけない、と考えてしまえば頭が冴えてしまうのは当然のこと。むしろ、寝なくたっていい、と思うくらいで丁度いいのです。