横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

夏の終わりから秋にかけてこんな患者さんが少しずつ来られます。
これはたいてい秋花粉症。
横浜や都内ですと、花粉症といえば春先のスギ花粉症。多くの人が2月から4月に辛い症状が出ます。
実は、花粉症はほぼ1年中あります。1年中なんらかの花粉が飛んでいますから。
一番多いのは冬から春先。この時期はスギやヒノキのように木の花粉が中心です。その後は主に雑草の花粉が飛びます。
そして秋は2番目に花粉症の多い季節です。ブタクサ、ヨモギなど身近にある草の花粉で症状が出ます。
都会ですと秋花粉症で強い症状が出る人は稀です。
大抵の場合、秋花粉症でかかられる患者さんは、緑豊かな場所で育ったか、大きな河川敷側や大きな公園近くに住んでいる人です。いつの間にか雑草の花粉に感作されてしまい、しばらくしてから同じ花粉に触れて症状が出ます。
都会に出て来てから発症する人も少なくありません。
ですから、都会にいると、何で自分だけが、と感じる方も多いようです。
以前成田空港近くで診療をしていた時に、飛行機整備士から、空港内では雑草が多くて、雑草の花粉症の人が多いと教わりました。空港では、雑草を刈っても、すぐに出てきてしまうそうです。
もし自宅の周りに雑草が多ければ早めに抜けるといいです。
無理ならば草のたくさん生えている道を通らないように工夫して下さい。
症状に合った治療は色々とありますので、辛いようでしたらば、耳鼻咽喉科を受診して下さい。