2020/12/18
原因はさまざまですが、聞こえが悪くなっているかがポイントです。
聞こえが悪ければ、耳鳴りが出るので、まずは聴力を上げる治療をします。たいていの場合は聴力がしっかりと改善すれば、耳鳴りは消えていきます。治療をしても十分に聴力が戻らなかった場合や加齢性難聴のように治らない場合には補聴器を使います。大抵の場合補聴器を使うと聞こえやすくなると同時に耳鳴りも気にならなくなっていきます。まだ補聴器までは使いたくないという方には、耳鳴りが辛い場合は治療が必要になります。
聞こえが悪くない方には耳鳴りの原因を調べていきます。原因としてはストレス、肩凝り、疲労、不眠、仕事や音楽で大音量を聞くなど様々。稀には原因が分からないこともあります。MRIやCTを撮ることもありますが、それでも原因が不明なこともあります。
治療としては耳鳴りを軽減する薬、ビタミン剤、血流を良くする薬、漢方薬、精神安定剤、眠剤などの薬を患者さんに合わせて処方していきます。ストレスや生活習慣の改善も大切です。そして耳鳴りのトレーニング。耳鳴りがしたら、テレビをつけたり音楽を聞くなど他の音を入れ、その音に集中するようにして下さい。絶対に耳鳴りを探さないようにして下さい。そうすると大半の患者さんは徐々に耳鳴りが気にならなくなっていきます。
それでも耳鳴りが気になれば、
その音をマスクしてしまう特別な音を流すサウンドジェネレーターと言う補聴器のような器具を使うこともあります。
耳鳴りで悩まされている方は耳鼻咽喉科を受診して下さい。