横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.32】ストレス回避法 嫌なことほど強く感じてしまう脳と勝負

味覚障害や嗅覚障害の患者さんを治療していると、嫌な味や匂いから回復していきます。例えば苦みや煙や腐ったようなにおいは一番早く戻ってきます。逆に、甘さやいい香りは最後です。ですから治療の途中は一時期辛く感じる方もおられます。
これらは嫌な刺激ほど命に直結することが多いからと考えられています。苦味は毒や腐って悪くなった食べ物に多く、煙は火事の時に直ぐに逃げる必要があるからです。
人間がストレスを感じやすいのも同じ理由からではないかと思います。嫌いな人がいれば気になってしまうし、思いどおりにならない時にはイライラしやすいものです。暑さ寒さ、雨や雪などもストレスになりますよね。
ですから、意識的に良いこと、出来たこと、嬉しいこと、美しいもの、楽しいことを発見するようにし、しっかりと感じるようにして下さい。油断していると、先に逆のことを考えてしまい、苦しんでしまいますよ。人間の脳はそうプログラムされているのですから。本当に困ったものです。でも仕方がありません。性格が悪いのではなく、人間の脳が進化の過程でそのように造られてしまったのです。
ストレスを感じて辛くなってきそうな時は誰にでもありますね。そんな時には、素早く、10の素敵なことを見つけてください!
今、私は昼休みですので、ランチの後ちょっとだけ散歩をしています。医院のある弘明寺は桜の名所ですので、美しい桜の花、新緑、川のキラキラ、川の中の魚(海が近いのでエイもいました)、空が青い、暖か、賑やか、人々の笑顔、元気そうな子供、頑張って歩いている高齢者。まだまだ沢山ありますが、このへんで止めておきます。
辛いことを考えてしまう困った脳と勝負するつもりで皆さんもぜひチャレンジ!
脳はかなりの強敵ですから負けないようにして下さい。まぁゲームをやっている感じまでいけたならば、ストレスとも上手に付き合えるはずです。