2022/02/15
鼻の中がサカササして、いつも違和感がある。鼻の中にかさぶたや鼻くそが溜まりやすい。鼻をかむと、鼻血も出ることが増えた。
そんな症状が出てきたら、ドライノーズかも知れません。
さまざまな原因はありますが、まずは鼻呼吸の大切な働きから話しを始めます。ほとんどの方が知らないことも伝えて行きたいです。
鼻で空気を吸い込むと、肺に優しい空気に変わっていきます。具体的には、加湿、加温、ホコリや花粉を取り除き、細菌やウイルスを減らして免疫を獲得することなどです。このことはよく知られていますね。
鼻で空気を出す時はどうなるでしょうか? 反対に、鼻の中では、肺から出て来た湿った暖かい空気から水分と熱を出来るだけ取り除き、それらを回収していきます。みなさん鼻から出した空気と、口から出した空気を比較してみて下さい。鼻から出した空気の方がやや乾燥して、冷たく感じるはずです。
みなさん普段の呼吸で、口ではなく鼻で空気を出しているかを確認してみて下さい。喋ることが多い仕事の方は、空気を吐き出す時にはどうしても口になってしまうため、ドライノーズの方が多いです。ですから、適時水分の補給が必要になります。講演会でも演者の机に水が置かれているのもそのためです。
ドライノーズには、乾燥した空気が原因になる場合も多いです。特に、冬の乾燥した空気やエアコンの部屋に長くいる場合には注意が必要です。加湿を心がけて下さい。
薬が原因のことも有ります。特に花粉症の薬や風邪薬は鼻水を減らす作用があり、薬が効きすぎるとドライノーズになります。
他には加齢が原因で、鼻の中も皮膚と同じように乾燥していきます。これは主に鼻の中の粘膜が薄くなっていくためです。
もしも、ドライノーズが気になるようでしたら、専門の耳鼻咽喉科で確認出来ます。