横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

いでい耳鼻咽喉科医院
ご予約・お問い合わせ tel.045-715-4133

〒232-0067
神奈川県横浜市南区弘明寺町134 GMビル1F

【No.85】ダイビングでの鼻血の原因と適切な対応

私はダイビングを始めた頃に、色々とトラブルを経験して、苦労しました。そこで、私自身の経験と、他のダイバーにも役立つ予防法や解決策を時々書いていきます。

今日たまたまダイビング後の鼻血の患者さんが来られたので、今回は鼻血について書きます。

私の経験: ダイビングの最後に水面まで浮上した時に、周囲の人から鼻血が出ていることを指摘されました。
この時は、潜行時の耳抜きの不良のため、耳抜き(バルサルバ)の時に、鼻を強くつまみすぎていました。鼻腔の前方には血管がたくさん集まっている場所(キーゼルバッハ)があり、強い力が加わると出血しやすいのです。このパターンが一番多いです。

次に多い原因は、元々鼻の病気がある場合です。左右の鼻腔の境の壁を鼻中隔といいますが、そこが湾曲していると、出っぱっている側には、耳抜き時に強い力がかかるため鼻血が出やすくなります。花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、稀には鼻の中に腫瘍が原因のこともあります。

血がサラサラになる薬を飲んでいたり、血圧が高いと鼻血が止まりにくいこともあります。

鼻血がでたら、落ち着いて、マスクの上から鼻を強くつまんだまま数分動かないようにして下さい。たいていは、これで止まります。ダイビング後には涼しいところでしばらく安静にして下さい。

心配なようでしたら、ダイビングに詳しい耳鼻咽喉科を受診して下さい。