2022/07/08
この場合はたいていは、歯性上顎洞炎。副鼻腔炎は俗に言う蓄膿症のことですが、この病気では、頬にある上顎洞のみに症状がでます。大半が片側だけという特徴があります。
症状は、頬の痛み、頬が重い、鼻の中が臭い、色のついた鼻水など。原因は、上の奥歯の虫歯。虫歯で、歯の根に膿が溜まってくると、隣にある上顎洞まで、菌が広がってくることがあるのです。最近ではインプラントの不良が原因のことも増えてきました。
CTで上顎洞と歯の根の関係を確認するとハッキリします。
歯科で歯は異常ないと言われている患者も少なくありません。歯に金属やセラミックスを被せていたり、歯の神経を取っていると、専門の歯科医師でも分かりにくいことがあるそうです。
治療は、鼻の治療と共に、歯の治療です。悪化すると、抜歯や鼻の手術が必要になることもあります。
また、ほとんど同じ症状で、稀に癌やカビの感染のことがあります。早めに専門の耳鼻咽喉科を受診して下さい。