横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.108】正解の反対は?正解かも

人生、色々な人と接することは避けられません。そんな中で、時には衝突し、言い合いになることもあるでしょう。本当に困ったもので、お互い嫌な気持ちになり、疲れ切ってしまった経験は、誰にでもあるはずです。

そんなことにならないために、私からのアドバイスをお伝えします。

言い合いになる時は、お互い自分の方が絶対に正しいと確信しています。つまり、相手が絶対に間違えていると考えています。だから、自分の意見を何がなんでも通したい。でも、それが間違いなのです。

JR東日本では、通勤ラッシュ を軽減するため、令和5年3月から割安のオフピーク定期券を売り出しました。確かに、東京の朝の通勤ラッシュ は凄まじい、と多くの人が訴えます。これは間違いではありませんが、必ずしも正確ではありません。朝の通勤ラッシュ は主に郊外から都心に向かっている電車に言えることです。私は東京から横浜へ通勤していますが、ラッシュと逆方向の電車のため、いつも余裕で座れ、空いている、とさえ感じています。

つまり、立場が違えば、答えは全く違うことも存在するのです。さっきの場合は、両者の考えとも正しい。数学では、正解の反対は間違いです。しかし、人と人との関係では、正解の反対は正解のこともあるのです。

人により、立場は様々です。年齢、性別、家族構成、育った地域、受けた教育、国籍、信じている宗教、など同じ人など存在しないのです。

だから、自分と同じ答えではなくても、その人にとっては正解かもしれません。

1番大切なことは、自分の意見が絶対に正しいとあまり考えないこと。自分の意見が絶対正しいならば、相手は絶対に間違いでしかないのです。絶対であることなど多くはない、と考えた方が楽かもしれません。

次に大切なことは、相手の話を良く聞いて、もしかしたら相手の立場ならば正しいのかも、と考えられる心の大きさを持つこと。実は、これが大変難しい。私も努力していますが、まだまだです。

世界に目を向けると、戦争や宗教対立も、当事国間や民族間で、絶対に自分達の方が正しいと信じて、疑わないことから、生じてしまうことが大半です。そのため、相手の方が絶対に間違えていると、考えてしまう。仮に、会談が行われたとしても、こんな考え同士ならば、状況は何も改善しないでしょう。