2023/07/06
健康診断で耳垢を指摘されて来院されるお子さんがいます。また、大人でも耳垢が大量にあって、聞こえが悪い方も来られます。
この場合、耳垢を取ることはもちろん、最後に鼓膜の状態を確認しています。鼓膜の色、凹凸、膿が出ているか、穴が開いているか、真珠腫などがあるかを調べています。
更に、鼓膜の奥に水が溜まっていたり、何か出来物がありそうだとか、鼓膜が凹んでいて空気の入りが悪そうだなどを調べます。
しかし、鼓膜より奥をしっかりと見ることは出来ません。耳の穴から見られるのは、鼓膜までだからです。
もしも、耳垢をとった後に、鼓膜に異常がなくても、耳のつまった感じや聞こえが完全には改善しない場合には、鼓膜の聴力検査などをして鼓膜より奥に病気があるかを調べる必要が有ります。
耳垢以外にも、突発性難聴があったために、治療が遅れ、訴訟にまでなった事例も報告されています。