2023/11/09
私達耳鼻咽喉科医は、耳の中を見れば、鼓膜までは容易に確認できます。でも、その奥は、鼓膜があるため、簡単には見えません。
ですから、鼓膜までに異常がなくても、何らかの耳の症状がある時には検査が必要になるのです。
耳で一番大切な機能は聴力ですから、治療では最も重きをおかれます。自分では聞こえが悪いことに気がついていなくても、検査をすると、低音や高音だけが聞こえが悪くなっていることはよくあります。これは、人の声の周波数(声の高さ)が悪くならないと、なかなか聞こえが悪いと自覚できないためです。
最近多い、低音障害型感音性難聴は、耳のつまり感や響きだけのことも多いのです。軽度の突発性難聴のこともあります。これらの病気は、早期に治療をしないと治すことが出来なくなり、見落とすわけにはいきません。
めまいがある場合にも、めまいの病名と原因を明らかにするために、聴力検査をすることがあります。