2024/06/13
6月に入り、だんだん暑くなってきました。電車やバス、レストラン、大半のお店、医療機関では、エアコン(クーラー)が大活躍しています。
そうなると、体調崩してしまう人がだんだん増えていきます。今日も以下の患者さん達から、そのような話を聞きます。
暑いのが苦手
高い湿度が嫌い
汗をかきやすい
寒いのが苦手
ハウスダストやカビのアレルギー
温度変化に弱い
上の3つは暑さに弱い人。だから、汗をたくさんかきます。汗は蒸発する時に気化熱で体温を下げます。雨に濡れたままの服を着ていたり、風呂上がりに体を拭かないでいると、体が冷えて風邪をひきやすくなることから理解できると思います。例え汗をかいても、湿度が高いと、汗はなかなか蒸発せず、体が十分には冷えません。
また、汗をたくさんかいた状態で、電車のようにエアコンが強い場所に入ると、急激に体が冷えていきます。エアコンのついた部屋は、涼しいだけでなく、乾燥しているので、汗が一気に蒸発して、体温が急に下がるのです。エアコンのついている部屋に入ったら、汗を速やかに拭いて下さい。
私のように元々寒いのが、苦手な人はエアコンで体が冷えすぎてしまうことがあります。何か薄い服を持っている方が良いかもしれません。
エアコンは他にも、ダストやカビが問題になることも少なくありません。このアレルギーを持っている場合には、抗アレルギー薬が有効なこともあります。
温度変化に弱い人に対しては、ある種の漢方薬が効果があります。一番大切なことは、運動をして体力をつけるようにして下さい。出来れば、外にいる時間を少しでも増やすこと。室内や車の中はエアコンがつくとと、ほぼ一定の気温になり、なかなか温度変化に体が慣れないのです。