2024/06/17
掃除部?
埼玉県の埼玉県立川口工業高等学校には掃除部という奇妙なクラブがあるそうです。中学や高校のクラブ活動では、サッカー、バスケ、音楽系のクラブが人気があります。そんな中で掃除部なんて、全く聞いたことが有りませんでした。
その掃除部には男女32人。放課後に、主に学校内を掃除します。誰もが嫌がるトイレ掃除まで、楽しそうに、そして真剣にやっています。周囲の街中の掃除までやることもあります。プロの掃除会社で使うような機械を使い、ワックスがけや、窓拭きなども徹底的にします。将来はプロの掃除会社に勤めたいと考えている人までいるそうです。
通常の高校生にとって掃除とはどんな印象でしょうか?
汚い、臭い、カッコ悪い、地味、つまらない、勉強や受験に関係ない、時間の無駄。
こんなところでしょうか。
掃除部部長の男子学生は、中学時代には剣道部に所属して、剣道に打ち込んでいたスポーツ少年でした。そんな彼の言葉は衝撃的でした。
「掃除をしている時には、やらせて頂いている」と考えている。
自分がやりたいから、やっているんだ。ぜひ、やらせて欲しい。といった考えでしょうか。
私も医者としての仕事をしている時に、そんな気持ちになってやってみることにしました。
すると?
ストレスが軽くなる。
患者さんの発言にあまりイライラしなくなる。
疲れが軽くなる。
明るくなる。
そして、患者さんから信頼されることが増えている印象までしてきました。
患者さんからしても、そんな医者に診てもらいたい、と思っているに違いありません。
今日、高齢者の介護疲れの患者さんが来ました。毎日大変な苦労だと思います。そのような仕事でも、イヤイヤやるのではなく、やりたいからやると考えた方がお互い幸せに感じるはずです。
イヤイヤやっていると、ストレスがどんどん溜まっていきます。やりたいことをやっているんだ、と考えるとストレスが溜まるどころか、ストレス発散にもなり得ます。皆さんも参考にしてみて下さい。