2024/07/31
通常のどが痛い時には、特に食事をする時に悪化します。ところが、つばを飲み込む時には痛みがあるけど、食事をする時には痛みが軽くなる方がいます。痛みまでは無くても、つばを飲む時に特に変と訴える方も少なくありません。
なぜでしょうか?
大抵の場合は、のどが乾燥しているからです。
嚥下や会話などで、のどを動かした時には、のどの粘膜と粘膜が擦れます。のどが乾燥していると、粘膜同士が直接強く擦れ合い、痛みが出ることがあるのです。少し出血することさえあります。
更にのどの粘膜が乾燥すると、ベタベタして、粘膜同士がくっついて、気道が少し狭くなったり、痰がある感覚が出るため、咳をしたくなります。よくエヘンエヘンする人の一部は、このような原因です。
一方、のどがしっかりと濡れていると、粘膜の上に充分な粘液があるため、のどを動かしても、粘膜同士が滑り、直接擦れません。
食事中は味噌汁やお茶などの水分を摂り、唾液もたくさん出るので、のどがたくさん潤っていきます。ですから、症状が軽くなるのです。
のどが乾燥する原因はたくさん有りますよ。主なものだけあげます。
夏などの暑さ
空気の乾燥
エアコンの使い過ぎ
よく喋る
口呼吸が多い
汗をよくかく
水分補給が足りない
糖尿病などの疾患
薬の副反応
ストレスが多い
いびき
鼻や歯が悪い
加齢変化で唾液が減少
管楽器
歌う
ダイエットや食欲低下
アルコール
更年期障害
特に今年の夏は猛暑のため、汗をたくさんかき、エアコンを使い、更に食欲が落ち、ビールという方も少なくありません。そのため、慢性的にのどが乾燥しやすいのです。充分な水分補給を心がけて下さい。
それでも、症状が改善しない場合には、必ず耳鼻咽喉科を受診して下さい。稀に腫瘍の場合もあるからです。