横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.178】つばを飲む時に痛い でも食事中は楽

通常のどが痛い時には、特に食事をする時に悪化します。ところが、つばを飲み込む時には痛みがあるけど、食事をする時には痛みが軽くなる方がいます。痛みまでは無くても、つばを飲む時に特に変と訴える方も少なくありません。

なぜでしょうか?

大抵の場合は、のどが乾燥しているからです。

嚥下や会話などで、のどを動かした時には、のどの粘膜と粘膜が擦れます。のどが乾燥していると、粘膜同士が直接強く擦れ合い、痛みが出ることがあるのです。少し出血することさえあります。

更にのどの粘膜が乾燥すると、ベタベタして、粘膜同士がくっついて、気道が少し狭くなったり、痰がある感覚が出るため、咳をしたくなります。よくエヘンエヘンする人の一部は、このような原因です。

一方、のどがしっかりと濡れていると、粘膜の上に充分な粘液があるため、のどを動かしても、粘膜同士が滑り、直接擦れません。

食事中は味噌汁やお茶などの水分を摂り、唾液もたくさん出るので、のどがたくさん潤っていきます。ですから、症状が軽くなるのです。

のどが乾燥する原因はたくさん有りますよ。主なものだけあげます。


夏などの暑さ

空気の乾燥

エアコンの使い過ぎ

よく喋る

口呼吸が多い

汗をよくかく

水分補給が足りない

糖尿病などの疾患

薬の副反応

ストレスが多い

いびき

鼻や歯が悪い

加齢変化で唾液が減少

管楽器

歌う

ダイエットや食欲低下

アルコール

更年期障害


特に今年の夏は猛暑のため、汗をたくさんかき、エアコンを使い、更に食欲が落ち、ビールという方も少なくありません。そのため、慢性的にのどが乾燥しやすいのです。充分な水分補給を心がけて下さい。

それでも、症状が改善しない場合には、必ず耳鼻咽喉科を受診して下さい。稀に腫瘍の場合もあるからです。