2024/12/03
中耳炎とは、鼓膜の裏にある中耳に病原菌やウィルスが入り炎症がおこった状態です。大抵の中耳炎は、鼻を上手にかむことで防ぐことができ、早く治すことが出来ます。
大半の中耳炎の原因は、細菌やウィルスの入った鼻水がのどに流れる時に、耳管を経由して中耳に入り込むことでおこります。耳管とは、鼻とのどの境と中耳を結んでいる細い管です。
子供と大人では対応がかなり違いますので、分けて解説します。
子供の場合は鼻を上手くかめないか、かまない!
子供は鼻の奥にあるアデノイドが大きく、耳の位置が低く、耳管が短く水平に近いため、菌が中耳に入り込みやすいのです。幼稚園や学校では恥ずかしくて、かまない子も少なくありません。保育園や幼稚園で頻回に風邪ひく子は中耳炎を繰り返し、習慣性中耳炎と呼ばれ、特別な治療が必要なこともあります。
子供は片鼻づつ押さえて、しっかりと鼻をかむ練習をさせて下さい。
中学生や大人の場合には、鼻をかむのが強すぎることがほとんどの原因です。気持ちはわかりますが、強い圧がかかり、細い耳管の中に鼻水が入り込んでしまう。
特に大切なことは、耳でボッという音がするくらい強くはかまない。その音がする時には、空気が中耳に勢いよく入り込んでいます。同時に鼻水も入ってしまうこともあるのです。
大人は優しく鼻をかむことで、大抵の場合、中耳炎になることを防げます。