2021/01/28
当院にも100歳前後の患者さんが増えてきました。大半の方は車椅子に乗って来られますが、中には一人でスイスイと歩いて来られる方もおられます。頭もしっかりとして、料理など何でも自分1人でやっている方もいて、大変驚かされます。そんなスーパー超高齢者の特徴について、話してみます。
よく歩く。しっかりと食べる。趣味が豊富。やらなくてはいけないことが多い。友人などとの付き合いを保っている。若い人と接する時間がある。テレビを座って長時間見続けない。運動を心がける。絶えず学習する。興味を持つ。家事などの仕事を積極的にする。新しいことに興味を持ち、チャレンジもする。
要約すると、頭を絶えず使い認知症にならないように、運動をして体力を保ち、食事にも気を使い、社会と関係を保って自分の生きがいをもち、積極的に新しいことをする。
書いてみて驚きました。これらのことは高齢者でなくても、普段多くの人が日常的にやっていることですよね。つまり、大半の方は高齢になり、特に仕事を辞めてしまうと、これらのことが少しづつ抜け落ちていくのでしょう。もちろん様々な要因が有ると思います。健康上の問題や親の介護などが有れば仕方がありません。でも、スーパー超高齢者はどんな状況でも負けません、わずかな時間を見つけて、毎日努力を続けています。そして、明るく、人生を楽しむ余裕さえ感じられ、私の方が元気付けられることさえ有ります。
ある程度元気で生活できるまでの寿命を健康寿命と呼びます。実際の寿命よりも、健康寿命の方が大切だと考える方が多くなってきています。皆さんも元気なスーパー超高齢者を目指して下さい。