2021/08/23
先日、母が亡くなりました。数日前までは比較的元気でしたが、高齢で持病もあり、仕方がなかったかと思います。
この時、私は不謹慎ではありますが、不思議なくらい悲しさを感じることがなく、まるで人ごとのように思えました。2年前の父が亡くなった時も同じ感覚でした。私以外の親類は相当悲しそうな人も多い中で、ある意味異常でした。何故そんな違いが生じてしまったのでしょうか、自分なりに考えてみました。
私自身は親に対してやり残したことはないと信じていましたので、ある意味悔いはありませんでした。つまり、生前にもっと何かをしてあげれば良かった、といった類いの考えは無かったのです。
人生突然何が起こるかは分かりません。コロナ下の現在では、特にそう言えるでしょう。
若い臨床研修医時代に患者さんからC型肝炎にうつされてしまった親友の話をします。当時の常識としてあと約20年しか生きられないと考えていたようです。そのため、悔いないように残りの少ない人生を計算して、やり残したことのないように努力してきました。その約15年後に幸運にもC型肝炎の画期的な薬が出来て、思いがけず病気は完治してしまいました。残りの人生はオマケやプレゼントと思って、楽しんでいます。
この親友にとってはC型肝炎にかかったことは辛いことだったに違いありません。しかし、悔いない人生をおくるためには、そのくらいの計画性と気合いが必要なのかなぁ、と考え、私自身反省するようになりました。
皆さんも、何かやらなくてはならないと考えたならば、例え嫌なことでも先送りせずに、実行する努力をして下さい。いつかはやりたいと先送りしていると、そのチャンスを失うことになりかねません。
残念ながら、人生に時間は無限では有りません。