2021/09/08
8月20日に当院でもCTを導入しました。
鼻の病気は問診でだいたい推測がつきます。でも、病気が軽くは無さそうな時や治りにくい時には検査が必要になります。内視鏡、単純レントゲン、アレルギー検査などをします。このような検査では分からない病気にはCTが必要になります。そのような一般的な検査で分からない病気には、外傷による骨折、嚢胞(液の溜まった袋で鼻の手術後に多い)、副鼻腔真菌症(カビ)、歯性上顎洞炎(虫歯の歯根が主な原因)、重症の副鼻腔炎による合併症、ガンを含めた副鼻腔腫瘍ななどです。他にも丁寧な副鼻腔炎の診断、副鼻腔炎術後、嗅覚障害にはCTが必要になることがあります。
耳の単純レントゲンは情報量が少なく、内視鏡の使用も限定的ですので、画像診断ではCTが常識になっています。慢性中耳炎(特に真珠腫)、耳の中の奇形、耳の手術後、悪性外耳道炎、サーファーズイァー、腫瘍などが対象です。
当院のCTは新しいコンビームCTで、縦、横、水平断を数mm間隔で撮影し、わずか20秒弱で検査は終わります。CTに比べて放射線量は遙かに少なく、金額も安くなります。
CTは保険が効き、検査代だけですと3割負担の方で3390円、１割負担の方で1130円です。