2022/02/25
2月半ばに入り、スギ花粉症の方が急に増えてきました。東京や横浜では3月がピークです。
当院で花粉症と言って来られた患者さんのうち、実際には花粉症ではない方も少なく有りません。また他のアレルギーを合併していることもあります。花粉症の検査を受けてないようでしたら、ぜひ受けることをお勧めします。
花粉症では、毎年決まった季節のみ症状が出ます。そのため、季節性アレルギーとも言われています。対照的なアレルギーがホコリやカビなど、一年中症状が出るもので、通年性アレルギーと呼ばれています。
花粉症で重要なものはスギ花粉症です。日本人のアレルギーでは最多で、日本人の約半数が感作されています。日本杉は日本の国以外には無く、北海道や沖縄にも存在していません。中国など一部の国には似た木があることは知られていますが、あまり問題にはなっていません。
アレルギーには様々なものがあるので、まずは原因を特定することがとても大切です。どんなにアレルギーが強くても、アレルギーの原因となるスギ花粉などを減らしていけば、症状は消えていきます。つまり、努力次第で症状は軽くなり、薬などの治療も少なくなるのです。
どんな病気でも専門にする医師にかかると、薬が少なくなる傾向にあるのは、病気の詳しい説明を受け、患者さんへのアドバイスを絶えず受けることが出来るからです。治療期間も短くなることも少なくありません。
アレルギー検査を受けられた場合には、次のことを聞いてみて下さい。
何のアレルギーがあるか?
強さは?
どんな治療があるのか?
薬ならば何がいいか?
日常生活で特に気をつけるべきことは?
アレルギーに詳しい医師でしたら、これから出てきそうなアレルギーがあれば、その説明と対策を話してくれることもあります。だいたい次に出てくるアレルギーは推測できますから。